そこで特製おでん。ダイコンと卵をたくさん。それにガンモドキも。ここに他の具を入れて軽く煮込むと意気揚々と味見をする。「あれ?」味が無い・・・・醤油を足す・・・・「あれ??」まだ味が無い。結局なんとなく引き締まらない味にしかならなかった。早速大失敗をした訳だ。原因は明らかだ。おでんの具には味を吸うものと味を出すものがある。このバランスが悪いと味が薄くてコクがなくなってしまう。かといって味を吸う具にはテクスチャ(咬み心地)も含めて美味しいものが多いのだから困ってしまう。
結局「揚げかまぼこ」が足りなかったのだ。そこで、おでんを作るときには魚で作られた揚げかまぼこをケチらないように注意しよう。概ね重量比で50%を超えると味が薄すぎると思う。
材料
1.味を出すチーム
各種揚げ蒲鉾。ゴボウ巻き、鶉卵巻き、野菜揚げ、さつま揚げ、スジ、イカ巻き、海老揚げ、etc。
イカ
好きなものを入れるが重量で50%を超えるように。
2.味を吸うチーム
大根、ゆで卵、厚揚げ、ガンモドキ、油揚げ包み、コンニャク
3.出汁用昆布
4.醤油
作り方
出汁昆布を敷いてその上に大根を並べ、他の具を全部入れる。水を浸るぎりぎりまで入れる。醤油で多少味が薄い程度まで味を仕上げる。
このまま煮込む。できるだけ細い火で最低でも一時間。グツグツ煮込むと煮汁が濁ってしまうので強く煮立てないようにする。長く煮込んだほうが美味しいけれども二時間を超えると大根とかが溶けてしまうのでこのぐらいまでで。
お好みで和芥子を添えていただきます。ビールや日本酒とも会いますね。
(文:窪田 敏之)

にほんブログ村