2010年2月16日火曜日

おでん

おでんには実はちょっとしたトラウマがある。学生時代、とりあえずおでんを作った見た。するとなかなかおいしい味になった。これに味をしめた。おでんの具っていうのはみな美味しいけれども中でもたまごとダイコンはおでんの出汁を吸ってなんとも言えないほど良い味になる。

そこで特製おでん。ダイコンと卵をたくさん。それにガンモドキも。ここに他の具を入れて軽く煮込むと意気揚々と味見をする。「あれ?」味が無い・・・・醤油を足す・・・・「あれ??」まだ味が無い。結局なんとなく引き締まらない味にしかならなかった。早速大失敗をした訳だ。原因は明らかだ。おでんの具には味を吸うものと味を出すものがある。このバランスが悪いと味が薄くてコクがなくなってしまう。かといって味を吸う具にはテクスチャ(咬み心地)も含めて美味しいものが多いのだから困ってしまう。

結局「揚げかまぼこ」が足りなかったのだ。そこで、おでんを作るときには魚で作られた揚げかまぼこをケチらないように注意しよう。概ね重量比で50%を超えると味が薄すぎると思う。

材料
1.味を出すチーム
各種揚げ蒲鉾。ゴボウ巻き、鶉卵巻き、野菜揚げ、さつま揚げ、スジ、イカ巻き、海老揚げ、etc。
イカ
好きなものを入れるが重量で50%を超えるように。
2.味を吸うチーム
大根、ゆで卵、厚揚げ、ガンモドキ、油揚げ包み、コンニャク
3.出汁用昆布
4.醤油

作り方
出汁昆布を敷いてその上に大根を並べ、他の具を全部入れる。水を浸るぎりぎりまで入れる。醤油で多少味が薄い程度まで味を仕上げる。

このまま煮込む。できるだけ細い火で最低でも一時間。グツグツ煮込むと煮汁が濁ってしまうので強く煮立てないようにする。長く煮込んだほうが美味しいけれども二時間を超えると大根とかが溶けてしまうのでこのぐらいまでで。

お好みで和芥子を添えていただきます。ビールや日本酒とも会いますね。

(文:窪田 敏之)

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2010年2月10日水曜日

パンにつけたり、サンドイッチの具に。卵のディップとツナのディップ

サンドイッチの具に定番のこんなもの、コンビニで買って食べればいいじゃん、と思われる方も多いでしょう。でも自分で作るといくつか良いこともあります。

1.味が好き勝手につけられる。
2.ありえないほどドッサリ挟んでリッチにかぶりつける。たまごのクオーターパウンダーだってできます!(笑)

というわけでレシピ。私の好みはパセリを効かせるのがポイントです。パセリの香りってなんだか卵の香りとは格別に合うものです。びっくりするほど美味しいのでぜひお試しあれ。

4人前

タマゴディップ

材料
たまご 5個
パセリ 一本ぐらいを葉の部分だけ
マヨネーズ 適量
塩 適量
白こしょう 適量
りんご酢 適量
オリーブオイル 適量

作り方
たまごは固ゆでにして剥く
包丁で適当に刻む。刻みすぎないほうが私は好きだけどお好みで。
パセリは細切れにする。

刻み卵とパセリをボウルに入れて適宜味付けする。味や硬さはお好みで。
軟らかくしたいばあいにはりんご酢で増やすと良い。

ツナディップ

材料
ツナかん オイルなし 2
玉葱 中 半分

マヨネーズ 適量
サラダオイル、又はオリーブオイル 適量

作り方
玉葱は細切れにして水かぬるま湯で辛すぎない程度に晒しておく。
これをボウルにいれツナ缶を入れる。多少ツナを砕くようして混ぜる。
マヨネーズ、サラダ油で味を調える。

脂っこいのが好きな人はオイル入りツナ缶でも良い。この場合には好みで多少油は切る。

白ワインのおつまみにも合います。赤だとスペインと新世界ですね。

(文:窪田 敏之)

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2010年2月8日月曜日

美味しさのしくみ

ネット上に何100もある他のレシピ集を見ると皆料理も写真もハイレベルで、なかなか素晴らしい。それと比べると当ブログは中年経営者が偶々暇が見つかった時に気紛れでクッキングをしましたといった趣なので、そういったレシピ集には到底レベルが及ばない。

そこで、今回から時々「美味しさのしくみ」に関して、自分が調べて判った事を少しづつ書いてみようと思う。元々科学好きの私としては料理そのものだけではなく、「何故美味しいのか?」の「何故」が結構気になる。

また、私のライフワークの一つである歯科医療にも「食事」「味覚」は深い関連性があるし、 中年も後半に差し掛かった私が興味を持っているテーマ「アンチエイジング」にも関連が深いのではないかと思う。

ところで日本は良い国で様々な国のお料理を楽しむ事ができる。何処の国のお料理にも、それぞれ美味しい物があって、地域の食糧を元に「美味しくいただく」ための先人達の努力の成果を楽しむ事ができる。お料理というものはその地域の民族性と歴史文化宗教などを反映しているはずだ。

すると地理的に非常に離れた地域なのに「同じような美味しさ」があったとすると関連性の在りや無しやが気になるし、同じ料理が複数の文化圏にまたがっている場合などどうやって伝播したのか、どっちがオリジナルでどあっちが後なのか、どんな風に改良されたり変化していったりしたのか、なんていうのも興味深い。Wikiなんかを見ると筆者の方々はそういった突っ込んだ内容をかなり研究されている場合が多く大変興味深いものだ。これを勝手に「比較料理学」と呼んでみようと思う。こんな観点からも時々書いてみたいと思う。

(文:窪田 敏之)
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